2023.12.13
esora図書室 その1📚
皆さまこんにちは家づくりアドバイザー森です。日常に追われ、気が付いたら今年もあと少しとなりましたね。仕事に趣味にダイエット、2023年やり残したことは皆さんもたくさんあると思いますが、私は何冊もの読書同時進行がたたり、本棚、ベットの枕元に大量に読んでいない本が備蓄されているわけです。これも今年のやり残し、読み残し？
まえおきが長くなりましたが、そこで、そのたくさんの書籍から読んだ本を一冊ずつ、皆さまにレビューして参りたいと存じます。レビューをご覧いただき興味がわいた方はぜひご一読くださいませ。
先ずは一冊目。
『世界インフレの謎』渡辺 努 著 講談社現代新書
2022年10月第一刷発行です。新書で人気の本なので、経済に興味のある方はご存じのことでしょう。アメリカのインフレ率上昇の原因は何か、失業率とインフレ率の規範となっている米国のフィリップス曲線が示す今までにない異常な数字を通じて、コロナ発生からのコロナ後のアメリカのインフレの原因から日本への影響、今後の展望など著者の卓越した視点で紐解き、仮説を立てていきます。
米国の金利決定の指標であるフィリップス曲線ですが、ざっくり言ってしまうとこの曲線を基準にインフレ率、失業率を見ながら、金利の上げ下げを決めていることに驚きでした。とはいえ諸々の状況も複雑に絡み合って、特にコロナからは今までない経済の動きがあること、今後どのように世界経済に波及していくかなど、予測、解説してあり、すごく読みやすい本でした。＊2023年12月15日現在・米国が利上げ終結してFRBは利下げも据え置き（日経）Σ（・□・；）
日本のデフレ脱却がこの機会であることも示唆していて、我々の所得が上がるか否か、来年（この時は2023年）の春闘から夏あたりまでどうなるかが日本のデフレ脱却の重要な要因であることは間違いないようです。って、このことはエソラハウスの勉強会でも昨年の今頃、お客様にお話しをしていたこと。今年も昨年とそう変わらぬ状況で暮れていく日本ですが、2024年は我々日本人にとっても、世界にとっても、少しでも幸せな年でありますように。
まさみ
