2024.03.18
ザ・トウキョウ・トイレット My-library📚
皆さまお元気ですか。
早々と城山では、蜂須賀桜が散り始めています。🌸
いよいよ春、花粉の季節でもあり、入学式の季節でもあり、転勤の季節でもあり、
新しい出会いや別れが、どれくらいあるのでしょうか。
この度は、書籍紹介です。
The Tokyo Toilet ザ・トウキョウ・トイレット 著者 岡野 民（文） 写真 永禮 賢（写真）TOTO出版
東京渋谷に建築された公共トイレ。16組のクリエイターが発想したトイレを紹介しています。
街なかのトイレを、誰もが驚く、新しい気づきの場所へと刷新する。2018年からスタートしたこの試みはLGBTなど多様性を受け止める、「誰もが違うことが当たり前だと思える社会」みんな違う、
だけどみんな共通すること。誰しも関わる根源的な場所、それがトイレだと気づいた結果、開かれた社会の象徴としてトイレを刷新した。
みんな違うけど、トイレと無関係でいられる人など一人もいない。なのに公共トイレは汚い臭い、
そのトイレを美しく、誰にとっても使いやすい安全な場所として生まれ変わらせることができれば、
多様性を受け止める、社会の実現につながる一歩になるのではないか。
そんな発想に至るところに、驚かされるが、
内容は16人の建築家やデザイナーの作品、それに関わる人たちの思いが綴られている。
本をめくると空間や構造物の美しい写真と、トイレのディティールが現れる。設計図と地図や文章。それと本の装丁が美しい。
本を外から眺めても内容のクオリティが窺えるようだ。
この活動は続いて、シナジーがある。活動記録のショートムービーを製作するため、世界的映画監督・ヴィムヴェンダースへ依頼したところ、一本の映画に化けた。ご存じの方もおられるだろう。役所 広司主演の『PERFECT DAYS』だ。
カンヌ国際映画祭では男優賞や審査員賞を受賞、アカデミー賞もノミネートされた。
残念ながら徳島での上映は終了してしまったが、わたしも二回見た。
その話は、また機会があれば。
まさみ
