2019.11.07
~タカラガイ取り?~
お休みの日のこと。
昔お世話になった懐かしい県南牟岐の知人を訪ね、
帰りに砂美の浜という波の音がキレイな海岸へ立ち寄った。
アジでイカを狙う老釣り人、
本日の釣果は2ハイとのこと。
僕の座る横を「ちょっとごめんよ」と、
一人の女性が海岸へ下りてきた。
ビニール袋を片手に砂浜を探っている。
聞くところによる「タカラガイ」を探しているという。
「台風が来るまえに取っておこうとおもて」
流木を持って潮のひいた跡をたどって歩く。
「どんな貝ですか?」
ごそごそと袋から取り出したのは、
流線形のかたちのきれいな貝。
正確にはタカラガイの貝殻だ。
小さい物は植物の種子のようにも見える。
「へぇ~そんな名前なんですねぇ」
「近くで居酒屋をしよんやけどな。
お客さんにあげたら喜んでくれるんよ」
「これ磨いてニス塗ってピカピカになる、
ネックレスとかイヤリングとか作る」
「店に来た外人さんへのお土産にもええんよ!」
「あの~手伝いましょうか?」
「ほな、かんまんで!」
牟岐のとある居酒屋でお土産にタカラガイを貰ったら。
それは僕の取ったタカラガイかもしれません。
まさみ